UFCが身売りした『WME-IMG』って何の会社?買収額が4000億
UFCが身売り!世界最大の格闘技団体の買収された?
アメリカの総合格闘技団体の『UFC』が身売りしたと衝撃のニュースが入ってきました。
総合格闘技団体のUFCが、ハリウッドの芸能マネジメント会社WME-IMG率いるグループに約40億ドル(約4100億円)で売却された。同グループによる買収は、プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社のシルバーレーク・パートナーズ、KKRの他マイケル・デル氏が設立した投資会社が支援している。
UFCは元々はなんでもありのルール で戦う究極の格闘技「バーリトゥード」から始まり、当時は、グレイシー一族のホリオングレイシーが大会をプロデュースしていました。
2001年からUFCの運営がSEG社から今のUFCの母体のズッファ社に変わり、ビジネスが急拡大していきます。2005年からケーブルテレビで放映を開始、日本でいうガチンコファイトクラブのアメリカ版 リアリティ番組『The Ultimate Fighter』が大成功し、PPVの売り上げがボクシングとWWEを超えることになりました。
そこからズッファ社は、積極的に買収を進めていき,『WFA』や『WEC』、日本の総合格闘技団体『PRIDE』までも買収することに成功し、2011年には全米大2位だった『Strike force』も買収してしまい、名実ともに世界一の格闘技団体になりました。
つい数日前にUFCの記念すべき200回目のラスベガスの大会を成功させた翌日にこの身売りのニュース。。びっくりです。
また、今回の買収額がやばいです。『40億ドル』
日本円にして4100億円です。
本田がいるサッカーのACミランを買収するのに必要なお金が7億ユーロ 日本円にして約875億円
40億ドルってACミランを何個も買えますね。
どんだけ金持ちの会社やねん?
なんとこの会社『WME-IMG』はあのパソコンで有名なデル・コンピューターの創設者のマイケル・デル氏が設立した投資会社が支援している会社なんだそうです。
UFCを40億ドルで買収したWME-IMGとは
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今回、UFCを買収した企業 WME-IMGとは
いったいどのような会社なのか?
社長のダナ・ホワイトや選手たちはどうなってしまうのか?
きになるWME-IMGとこれからのUFCについて見ていきましょう。
『WME-IMG』とは、2014年にハリウッドの老舗芸能事務所WME(William Morris Endeavor)がスポーツ選手のマネジメントに強みを持つIMGを傘下に収めて誕生したエージェンシーのようです。
あまり、聞いたことなかったですが、なんと日本のソフトバンクグループがこの会社に出資をしているみたいで、出資額がなんと2億5000万ドル(約280億円)「成長性を評価した投資案件の一つ」として出資しているようです。
WME(William Morris Endeavor)は、米国の映画ビジネスにおける4大エージェンシーの1つで、俳優・監督のクライアントには、ラッセル・クロウ、クリント・イーストウッド、リチャード・ギア、シャロン・ストーン、エディ・マーフィーなど。
また、ミュージシャンのクライアントには、ブリトニー・スピアーズ、ザ・ローリング・ストーンズ、X JAPAN、坂本龍一がいる。松田聖子も、かつてはクライアントであった。
一方、IMGは、スポーツ、ファッション、メディアのグローバルリーディングカンパニーであり、事業領域は、イベント、メディア、ゴルフ、テニス、ファッションイベント、ファッションモデル、スポーツ選手のマネジメント、ライセンシングなどなど多岐に及んでいる。
(ハーバービジネスオンライン)
UFCを買収したWME-IMGの共同CEOのアリエル・エマニュエル氏とパトリック・ホワイトセル氏が新しいUFCのオーナーになります。
UFCの社長のダナ・ホワイトやマッチメーカーのジョーシルバーはそのまま残るようなので、ちょっと安心ですね。
オーナーだけが変わるようなので、UFCが大きく変わることはないかもしれません。
ダナ・ホワイトも「WME-IMGと共にUFCを次のレベルに導いていくことを楽しみにしている」と発言しています。
UFCをここまで育てあげたズッファ社の共同オーナー『フランク・フェティータとロレンゾ・フェティータ兄弟』は、弟のロレンゾ・フェティータはCEOを辞任しますが、兄のフランク・フェティータは僅かながらUFCの株は保有し続けるとのことです。
フェティータ兄弟はUFCの経営権をいいタイミングでSEGから買い取って、UFCをここまで育てあげて4000億で売却、ビジネス的には大成功のようですね。
どうやら、UFCを売却したこのお金で今度は二人の夢であったNFLのチームを買収することを考えているようです。
UFCや総合格闘技の未来は?

会社ってオーナーが変わってしまうとうまくいっていたビジネスが悪くなったりするとよく聞きます。
UFCの社長のダナ・ホワイトが辞めてしまうと、ヤバイような気がしますが、数年はいそうなので少し安心です。
現時点でのUFCのドル箱スター『コナー・マクレガー』はどう出るんでしょうか?
マクレガーのヘッドコーチのはジョン・カヴァナはこんな発言も
「UFCが身売りされるのならコナー・マクレガーは株式の譲渡を要求するだろう」
スターになれば、こんな要求もできるんかい?
オーナーが変わったので、以前から少し不満が出てた選手たちのファイトマネーをあげてやってほしいです。
今回のUFCの身売りで、総合格闘技業界はどうなるのでしょうか?
それにしても、昨年立ち上がった日本の総合格闘技『RAIZIN』はどうなっているんでしょうか?
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